Issue 012 ローレン・カスバートソン×マルセリーノ・サンベ
イングリッシュローズの素顔
世界トップバレエ団の一つである英国ロイヤル・バレエ団。世界中から選りすぐりのダンサーが集まり、特にドラマティック・バレエを得意とするが、クラシック・バレエから最先端の現代作品まで、幅広いレパートリーを持っている。その英国ロイヤル・バレエ団で長年活躍し、ファースト・ソリストまで上り詰めて昨年引退した小林ひかるが、このバレエ団の中でも精鋭を集め、バレエの魅力を堪能できる3つのプログラムを組んだのが、ガラ公演「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」だ。
綺羅星のような出演者たちの中でも、ひときわ輝く星の一人が、プリンシパルのローレン・カスバートソン。英国出身でロイヤル・バレエスクールのジュニア・アソシエイトからホワイト・ロッジ、アッパースクールを卒業して英国ロイヤル・バレエ団に入団するという、生粋のロイヤル・バレエ育ち。長身ですらりとしたプロポーション、まさにイングリッシュ・ローズというべき気品にあふれ、古典作品から演劇的バレエ、コンテンポラリー作品まで踊ってきて、バレエ団を代表するダンサーの一人となった。世界中で大ヒット作となった、クリストファー・ウィールドン振付『不思議の国のアリス』、同じくウィールドンの『冬物語』の初演キャストを務め、振付家のイマジネーションを刺激する存在となっている。
エレガントでファッショナブルな姿とは裏腹に、SNSではお茶目な表情も見せるローレン。今回は彼女と親しい、同じく英国ロイヤル・バレエ団の若手プリンシパルであるマルセリーノ・サンベがその素顔を撮り下ろした。そして、朝のクラスレッスンを前にしたローレンに、今までの道のりと、この公演にかける想いを伺った。
ダンサーとしてだけでなく、指導者として、そして人間としても素晴らしい小林ひかる
バレエをもっと多くの人によく知ってもらいたい、バレエの社会的な地位と認知度を上げたいという小林ひかるの想いから始まったこの企画。2002年に英国ロイヤル・バレエに入団したローレンは、年齢は下だがバレエ団にはオランダ国立バレエより移籍した彼女より一年早く入団しており、15年間同僚として舞台を分かち合ってきた。
「ひかるは素晴らしいダンサーでした。彼女を初めてクラスレッスンで見た時、彼女が誰なのかは知らなかったのですが、バーレッスンに臨む彼女から目を離せませんでした。入団したばかりなのに、純粋に美しいテクニックの持ち主で、すでにロイヤル・バレエのダンサーらしさにあふれていました。それから彼女はアーティストとして成熟し、『マイヤリング(うたかたの恋)』のラリッシュ夫人のように、ロイヤル・バレエのダンサーならではの演技力を要求する役をものにして来たのです。その一方で『眠れる森の美女』のオーロラ姫のようなクラシック・バレエも完璧に踊っていました。ダンサーとしてだけでなく、人間としても素晴らしく、誰に対しても最善を尽くせるように気を配るので、とても信頼されていました。だから彼女が私のリハーサルを見て、時には指導したり指摘してくれたりすることもとても嬉しく思っています。今回のガラの芸術監督のような役割は彼女にはぴったりです。しっかりとした視点でダンサーたちをサポートしてくれるからです」
「ロイヤル・バレエにはたくさんの個性的なダンサーがいて、だから私はこのカンパニーが大好きなのです。このバレエ団の、誰でもいいので一人取り出して、違う光を当ててみれば、もうそれだけで素晴らしい公演になります。こんなすごいバレエ団で踊ることができて私は本当に幸せです」
今回の公演では、カスバートソンはアシュトンの『シルヴィア』、マクミランの『レクイエム』そしてバランシンの『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』と全く違った3作品を踊る。中でも『シルヴィア』は、2008年にプリンシパルに昇進してすぐの来日公演で主演し、まだ彼女のことをよく知らなかった日本の観客に鮮烈な印象を与えた、英国バレエの粋と言うべき、華麗で高難度の作品だ。『レクイエム』はフォーレの美しい旋律の歌声に乗せたソロ、そして『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』はスピーディで超絶技巧が求められるシャンパンの泡のように爽快なコンサート・ピースである。
「『シルヴィア』はプリンシパルに昇進して最初に踊った作品の一つです。ドリープ作曲の音楽があまりにも美しく圧倒的なこともあって、観客に愛されているバレエです。昨年、怪我をしたダンサーの代役として急きょ、マリインスキー・バレエにこの作品でゲスト出演しました。なんと出演する二日前に急にロシアに行くことになったので大変でした。この作品はとにかくスタミナが必要で、普通は3週間くらいかけて準備して体力をつけるのです。1幕は女性ダンサーとしては極限ともいうほどハードで、でも3幕になると対照的にエレガントかつチャーミングで、だからこの作品が大好きです。3幕までたどり着くと、このキャラクターの持つ強さを感じますが、洗練されたエポールマンと音楽性が大切という、アシュトン作品はこう踊られるべきという私なりの考えで表現します。全幕作品を踊ることはさまざまな挑戦があります。シルヴィアがたどってきて、最後の祝祭的なシーンへと導かれる旅を感じなければなりません。音楽があまりにも美しいから、踊ることができるのが楽しみです。」
「『レクイエム』で今回踊るのは、私にとっては魔法のようなものがあるソロです。マクミランは、当時幼かった娘のシャーロットを想いながらこの作品を創ったので、いくつかのジェスチャーが含まれていて面白いのです。ある時シャーロットは床に蜘蛛がいるのを見つけたのですが、その時の様子が表現されています。小さな子どもの純粋無垢さと親密さのあるソロなのです」
「でも今回一番楽しみにしているのは、実は『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』です。これを踊るのはとってもエキサイティングです。最近中国で行われたガラ公演でも踊ったのですが、とっても楽しかったし舞台の上で自信を持つことができました。何回も踊っていますが、もっともっと完成度を高められるし、もっと限界まで行くわよ、と思っています。そして『シルヴィア』で共演するワディム・ムンタギロフも、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』を一緒に踊るフェデリコ・ボネッリも、素晴らしいパートナーで、私は天国にいるみたいで本当にラッキーです!」
怪我や病気で苦しんだことにも感謝したい
24歳と若くしてプリンシパルに昇進したカスバートソンだが、17年間のキャリアは、順風満帆なものではなかった。昇進後、原因不明の病気にかかって1年半休養した他、度重なる怪我にも見舞われた。だがこれらを克服し、不死鳥のようによみがえった彼女は、今や大きく花開いている。
「25歳から30歳までの間に、様々な怪我や病気を経験し、合計3年半も舞台を離れなければなりませんでした。怪我で休養してからしばらくして復帰して、ということを繰り返したのです。でも、その間に『冬物語』のクリエーションに携わったり、『マノン』を初めて踊ったりといった素晴らしい経験もすることができました。怪我というのは事故のようで、誰かのせいでおきるわけではない。ついていないことが多かったことは事実です。でも、これらの経験がなかったら今の私はいないと思います。怪我をしないでずっと舞台に立つことができる人は羨ましいと思います。でも、踊りたいのに踊れないという経験を通してたくさんのことを学びました。苦しい時代を経たことで私がより良い人間になったとは言えない、それがいいとか悪いということではないから。でもこの時代を通して本当にいろんなことを考えることができました。芸術というのを、自分を中心としてではなく世界全体で考えられるようになったし、そのようにできるようになったことを感謝したいです。また、同じように苦しんでいる人たちに共感することができるようにもなりました。怪我とか病気は自分には無縁だと思うのが普通ですが、でも不運は起きる時は起きてしまうのです。それに負けない強い心と同時に、同情する優しい気持ちを失わないようにしたい」
英国ロイヤル・バレエのレパートリーは多岐にわたっている。今年夏のロイヤル・バレエの来日公演では、カスバートソンは『ドン・キホーテ』のキトリ役を踊った。エレガントで洗練されたイメージの彼女とはかけ離れた印象のある役だが、今最も注目を集めている若手スター、マシュー・ボールを相手にコミカルでキュートな掛け合いの演技、輝かしく高度なテクニックを見せて、彼女に踊れない役はない、という印象を残した。
「私はロイヤル・バレエのレパートリーなら何でも踊りたい、という意欲を持っていたので、全部の役に習熟するにはかなり時間がかかりました。小さな子どもに、一つや二つではなく五か国語を教えるようなものです。全部のスタイルにおいて自信を持つにも時間はかかりました。どんな役でも私は大好きですし、一方で一つのイメージに縛られたくないという想いもありました。芸術というのは幅広くて懐も広くて、キャリアの異なった時期において、様々な違ったことを行うことができると私は思っているからです。実は、キトリ役を踊ったのは、昨シーズンが初めてのことだったのです」
バレエという芸術が与えてくれる様々な挑戦が大好き
では、この多種多様のロイヤル・バレエのレパートリーの中でも、特に愛する役柄はどのような役だろうか。
「今私は『眠れる森の美女』に取り組んでいます。古典の中の古典作品であり、私のすべてをさらけ出さなければなりませんが、そこが大好きです。美を追求するという感覚を私は愛しています。とにかく細かいところまで正確に行いますし、教師と一緒に長い時間をかけて作り上げて行きます。でもやり続けることでテクニックは磨かれていくので、とてもポジティブなプロセスです。マクミランの作品は、もっとその時の感情に左右され、表現力を豊かにすることができるので、これも大好きです。クリストファー・ウィールドンの作品では、『不思議の国のアリス』や『冬物語』で初演キャストを務め、クリエーションに参加したので、私の身体の一部のように思えるし、特別なつながりを感じます。(とても現代的な)ウェイン・マクレガーの作品には、18歳の時から取り組んできました。若い時にたくさん踊ってきましたね」
「ダンサーのキャリアって短いってよく言われますが、実はそんなことはないのです。20年間踊ってきても、それでキャリアが終わるわけではない。20年間踊ってやっとキャリアの頂点に到達すると思っていますし、20年間って短い年月ではありません。そしてよく“どの役が一番好きですか?”と聞かれますが、アーティストはキャリアの中で進化し、その時々で異なった部分の成長をします。だから好きな作品は絶えず変化しますし、答えられない質問です。バレエという芸術が私に与えてくれる様々な挑戦と多様なスタイルが大好きだからです。それぞれの作品は、少しずつ異なった言葉を持っていて、それを習得しようと私は頑張りますが、その挑戦がとてもスリリングなのです。今回の公演では、(小林)ひかるが、本当に多様なレパートリーを持ってきてくれるので、必ずや素晴らしい公演になりますね」
洗練されていて精緻なのがロイヤル・スタイル
英国ロイヤル・バレエの作品やダンサーは、日本人のバレエファンにはすっかりなじみ深いものになっている。日本人のダンサーが多く活躍し、ほぼ3年に一回来日公演がある。さらに、「英国ロイヤル・オペラハウス・シネマシーズン」で、映画館で最新のロイヤル・バレエの映像を大画面で観られることも大きい。ローレン・カスバートソンが主演する『眠れる森の美女』、そして同じく彼女が主演する予定の新作『ザ・チェリスト』も日本の映画館で観ることができる。
「日本の観客の皆さんに、映画館で私たちの舞台を観てもらえるのはとても幸せなことです。昨シーズンは残念ながら私が主演する舞台は映画館では上映されなかったのですが、1月には『眠れる森の美女』、そして『ザ・チェリスト』も観てもらえます。『ザ・チェリスト』は実在のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの波乱に満ちた人生を描いた作品で、振付家のキャシー・マーストンと今一生懸命取り組んでいるところです。実は17歳の時にキャシーの作品を初めて踊ったので、今度また久しぶりに彼女と仕事ができるのがとても嬉しいです。新作に私のすべてを捧げることができるのも、幸運なことです」
英国ロイヤル・バレエ団は名前の通り英国のバレエ団であるが、実は英国人のダンサーは少なく、日本を含む世界各国からのダンサーが活躍している。長いこと、カスバートソンが唯一の英国人女性プリンシパルダンサーであったが、一昨年、昨年とようやく英国人の女性プリンシパルが新しく誕生し、今回の公演に出演するヤスミン・ナグディもその一人である。生粋のロイヤル・バレエ育ちのローレンが考えるロイヤル・スタイルとは。
「ロイヤル・スタイルはとても洗練されており、その一方で非常に精緻です。私が付け加えるとしたら、あらゆる種類の踊りに対応できるようにさせてくれるメソッドです。幸せなことにロイヤル・バレエでは様々な才能ある振付家の作品を踊ることができます。アシュトン、マクミランといったロイヤル・バレエの伝統である振付家の作品と共に私は育ってきました。まるで私の身体の一部、屋台骨になっているようです。ロイヤル・バレエのダンサーであるということは実はそんなに評価されることではないのかもしれませんが、このような伝統の下で育ってきたことは私たちの強みです」
ロイヤル・バレエの個性の一つとしては、『ロミオとジュリエット』『マノン』『マルグリットとアルマン』のような演劇性の強い作品が挙げられる。カスバートソンは演技力にも非常に優れたダンサーであり、2016年のバレエ団の来日公演では『ジゼル』と『ロミオとジュリエット』に主演し、あまりにも自然で役を舞台の上で生きるような嘘偽りのない演技で胸を強く揺さぶってくれた。
「物語を舞台上で語ることは、ダンサーとしてとてもやりがいのあることです。私はこれらの作品はバレエだとは考えてなくて、物語だと思っています。バレエは物語を語るための芸術の形であり、とても表現豊かなものです。身体全体で、心で、表情で物語を語っていくものです」
クラシック・バレエのテクニックを洗練させつつ、コンテンポラリーも踊る
英国ロイヤル・バレエ団に入団して17年目、カスバートソンは今がキャリアの絶頂と言っていいだろう。これからどんなことに挑戦していくのだろうか。
「まずは、クラシック・バレエのテクニックをより洗練させたいと思っています。テクニックを鍛えることをやめてしまうと、次の瞬間には踊れなくなってしまうから。そんなに難しいことがではないのですが、とても注意深くなくてはなりませんし、細かいところをきちんとしなければなりません。今までとても踊りたかったのに、踊る機会がなかった作品を踊る機会にも恵まれました。本当に私は運が良かったと思います。新しい作品もたくさん作ることができたし、満たされています」
「そして以前よりももっと、コンテンポラリー作品も踊るようになりました。今年の夏、私はニューヨークのジョイス・シアターで私自身のキュレーションによるガラ公演を行い、5つの新作を選んで踊りました。とても大変でしたが、エキサイティングな経験でした。同じようなことを、今度は英国でやりたいと思っています。私自身の公演のプロデュースとキュレーションですね」
英国ロイヤル・バレエ団は、日本のバレエファンにとってなじみ深いバレエ団であり、ローレンも、バレエ団のダンサーたちも日本に行くことを毎回とても楽しみにしている。
「日本の観客の皆さんが、バレエという芸術に向ける情熱を、私たちは本当に嬉しく思って感謝しています。本当に私の正直な気持ちなのですが、皆さんの愛情と応援は私たちにとって大きな意味があります。日本のバレエファンの熱心さは世界的にも有名で、日本に行きます、って伝えるとこの素晴らしいファンコミュニティに出会えるのですね、と羨ましがられます。どうしてこんなにも応援してもらえるのでしょう。私たちアーティストにとって、これは本当に光栄で幸せなことです」
朝早くのインタビューであるにもかかわらず、しっかりと誠実に語ってくれたローレン・カスバートソン。輝くばかりの知性の中にちょっとしたユーモアのセンスと、優しく思いやりにあふれた心が感じられる。彼女のパフォーマンスは、温かく血の通った魂と、豊かな感受性が研ぎ澄まされた踊りの中から伝わってくる。バレエと周りの人々を愛するその美しい心と、英国ロイヤル・バレエ団トッププリマの輝かしい踊りに触れられる、「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」にぜひ足を運んでほしい。
Starring: Lauren Cuthbertson
Photographer: Marcelino Sambe
Interviewer: Naomi Mori
Editor: Yumiko Inoue
Special Thanks: New Artistry and Fuji TV
Lauren Cuthbertson
ロイヤルバレエスクールで学び、英国ロイヤル・バレエ団に入団し、2008年よりプリンシパルを務める。気が付けば今のロイヤルでは少なくなった、生粋の“イギリス育ち”バレリーナ。アシュトン、マクミラン、ウィールドンほか、数々の作品に主演。なかでも、クリストファー・ウィールドン振付「不思議の国のアリス」初演時のアリス役を踊ったことは印象的。あのアリスカットも、自分の髪の毛で挑んだとか!
英国ロイヤル・バレエ団以外でも活動の場を広げ、2019年夏には、NYのJOYCE THEATREで行われたBallet Festivalというガラ公演では、プログラムBのディレクションを手掛けた。
Instagram @londonballerina
Marcelino Sambé
軽快なジャンプとその音楽性は、プリンシパル昇格前から多くのファンを魅了してきた。ポルトガルのリスボンでバレエを始め、後にロイヤルバレエスクールに転入し、英国ロイヤル・バレエ団に入団。2019年6月の来日公演「ドン・キホーテ」など全幕主演はもちろんのこと、「ラ・バヤデール」ブロンズアイドルといった高度なソリスト役でもひときわ輝きを放つ。振付家としても頭角を現すほか、「趣味で撮っている」という自身の写真でダンサーたちの日常を綴るインスタグラムは必見!ダンサー同士だからこそ見せ合う表情を、マルセリーノ特有のテイストでとらえた写真の数々からのぞいてみては?
Instagram @royalballetbymarci
<公演概要>
「輝く英国ロイヤルバレエのスター達」
英国ロイヤル・バレエ団の今を彩るスターが集うガラ公演。映像イントロダクションの導入や、テーマに基づいてキュレーションされた3つのプログラムなど、公演プロデュースに初挑戦する小林ひかるのこだわりでデザインされた、一味違うバレエガラ公演。
▼日時:2020年1月31日(金)19時、2月1日(土) 13時、17時
▼会場:昭和女子大学 人見記念講堂 (三軒茶屋)
▼出演:ローレン・カスバートソン、ヤスミン・ナグディ、高田茜、メリッサ・ハミルトン、マヤラ・マグリ、フェデリコ・ボネッリ、平野亮一、ワディム・ムンタギロフ、アクリ瑠嘉、ウィリアム・ブレイスウェル
▼公式サイト
http://www.royal-ballet-stars.jp/
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